ジェントス 『CP-34DD』『GD-102D』を購入して比較インプレッション

 

目次

・はじめに

ジェントス。国内メーカーらしいのでチョイスしているライトメーカーです。ちなみに、ほかには、オーム電機などでも買ったりしています。

ヘッドライトはジェントスでいくつか買いました、それで手元にあるヘッドライト2つを取って、個人的な記録の意味も含め、比較しながら記事を書こうと思いました。

では内容へ入ります。

 

・まずはスペック

◆スペック

 

1:CP-34DD

仕様

    • 使用光源:高輝度チップタイプ白色LED×1個、φ3mm赤色LED×1個
    • 明るさ(約):3ルーメン(Ecoモード時)/ 30ルーメン(Midモード時)/ 60ルーメン(Highモード時)/ 120ルーメン(Maxモード時)/ 1ルーメン(サブ赤色LED)
    • 輝度(約):12カンデラ(Ecoモード時)/ 144カンデラ(Midモード時)/ 266カンデラ(Highモード時)/ 510カンデラ(Maxモード時)/ 5カンデラ(サブ赤色LED)
    • 使用電池:単3形アルカリ電池×1本 または 単4形アルカリ電池×1本
    • エネループ・充電式エボルタ使用可能
    • 点灯時間(約):60時間(Ecoモード)/ 20時間(Midモード)/ 6時間(Highモード)/ 4時間(Maxモード)/ 10時間(サブ赤色)
    • 照射特性:照射角固定 ワイドビーム
    • 照射距離(約):45m(最大時)
    • 保護等級:防滴仕様(IPX4準拠)
    • 落下耐久:1m落下耐久
    • 本体サイズ(約):W72.7×H40.0×D39.5mm
    • 本体質量(約):76g(電池含む)
    • 付属品:ヘッドバンド、テスト用電池
    • JANコード:4950654 051056
    • ※単4形乾電池で使用した場合は、上記仕様と異なります。
    • 入数:10×4
    • PKGサイズ(約):W85×H135×D60mm
    • PKG質量(約):132g

引用元https://www.gentos.jp/products/series/compact_headlight/cp-34dd/

 

 

2:102D

 

 

仕様

    • 使用光源:高輝度チップタイプ白色×1個
    • 明るさ(約):90ルーメン(Highモード時)/ 30ルーメン(Ecoモード時)
    • 輝度(約):881カンデラ(Highモード時)/ 333カンデラ(Ecoモード時)
    • 使用電池:単3形アルカリ電池×1本
    • エネループ・充電式エボルタ使用可能
    • 点灯時間(約):7.5時間(Highモード)/ 16時間(Ecoモード)
    • 照射特性:照射角固定 ワイドビーム
    • 照射距離(約):59m(最大時)
    • 保護等級:防塵・防滴仕様(IP54準拠)
    • 落下耐久:1m落下耐久
    • 本体サイズ(約):W65.0×H33.0×D45.3mm
    • 本体質量(約):80g(電池含む)
    • 付属品:すべり止め付きヘッドバンド、テスト用電池
    • JANコード:4950654 046465
    • PKGサイズ(約):W100×H195×D60mm
    • PKG質量(約):136g

引用元https://www.gentos.jp/products/series/compact_headlight/gd-102d/

 

◆CD34DDの良い点、おすすめポイント

・サブ赤色LEDがある

引用元https://www.gentos.jp/products/series/compact_headlight/cp-34dd/

この機能が欲しくて、この機体を買いました
わずか1ルーメンほどの小さな光。ですが暗闇の中ではこれでもそこそこ見えるのです。

視力1.0ですが、新聞なら細かい文字は難しくても、大きな題名文字なら視認できる、そのような明るさだと個人的に思います。

こういったものは、天体観測時に地図を見たり、あるいはキャンプや宿などで同室の者を起こさずに私物を確認できたり、といった多くのメリットがあります。

私の場合、特に夜、トイレに行くときなどに、このライトがありますと、強い光に目がやられることなくトイレに行って帰ってこられるので重宝します。

こんな小さな赤色LEDですが、意外と使用用途の広いのものだと個人的に思います。あれば便利かと。

またサブ赤色LEDは弱い光ですので、エネルギー消費も少なく、電池が長持ちするのもメリットです。

 

・エネループ使用可能ヘッドライト

実はジェントスの製品群の中でも、エネループが使用可能と謳われている物は、単3サイズ使用可能なすべての製品ではありません。

エネループの使用が明記されていない機種ですと、エネループが(サイズ的に)挿入可能でも、トラブルの際は自己責任という事になってしまうと思います。

そういうところから考えるのであれば、こちらはエネループ対応と明記されているので安心だと思いました。

◆考えるべきポイント

・単3、単4の互換の意味

本商品の目玉の1つとして、単3と単4に互換性を持たせているという点があります。つまりどちらかの電池一本あれば駆動できるということ。

引用元https://www.gentos.jp/products/series/compact_headlight/cp-34dd/

 

新機能を盛り込むチャレンジ精神は良いと思いましたが、個人的に「これは不要な機構だな」と思いました。

大前提として、単3と単4はかなりメジャーなサイズです。
大抵のエネループ使用者ならそろえているサイズだと思います、そこに内部構造を複雑化させてまで互換性を持たせる必要があるのか、と疑問を感じました。

例えば、単2サイズが通常使用の商品という話ならばわかります。単2サイズのエネループはあまりメジャーではありません。
ですので、『単2が通常ですが、非常時用に単3も使えるようにする』などだったらわかりますが、メジャーサイズ同士に互換を持たせるのはやはり疑問に感じました。

なぜここまで否定的かといいますと、この機構を採用することで電池交換時の手間が増えるのです。

上記の図にもあります通り、変換ソケットという物があり、これが実質内蓋化しています。

これにより、内蓋と外蓋の二重構造になってしまうのです。

102Dのように外蓋を外せば、即電池にアクセス、傾ければ電池が自重で滑り落ちてくるということがない、ゆえに、電池交換時の手間が増えました。

・内蓋そのものが硬い

 

さらに細かいことを言えば、内蓋(変換ソケット?)が硬いです。

上述のあの変換ソケットですが、これが取りづらいのです。元々細かい部品ですし、内部の電池を止めるためにしっかりハマっている、おまけにそれを取り外すための『手がかり部分』も小さい、そういったことが重なって、取り外しにおいて難が生じてしまっています。

ただし、何度も付けたり外したりをすること、プラス、『コツ』を覚えたことと、この2つでマシになりました。

因みに、『コツ』なのですが、垂直の意味で縦方向にそのまま引っ張るような取り方をやめて、奥(額があたる側)と手前(装着したときの目線の先の方向)の意味で横方向にぐらつかせながら引っ張って取る、こういった『グラつかせ抜きをしなければ、けっこう抜けづらいです。

 

・点灯が遅い

 

4段階切り替えとサブ赤色LEDがあります。選択肢が多いライトです。
ですので、メモリー機能があります。

以前使った光量で点灯できるのはメリットなのですが、そのせいもあってか、2秒ほどスイッチを長押ししないと点灯しません。

たかが2秒、けれど、これが思いのほか長いのです。
はっきりいって非常に遅い、と感じます。暗いときに点灯して欲しいのがヘッドライトなので、2秒待ちは意外と長いかなと個人的に思いました。

さらにスイッチ自体も押しづらいので、そのスイッチを2秒押し続けるのは、大変です。

 

・Ecoモードが安定しない??(個体差かもしれませんが……)

 

この項目は特に個人的感想であり、かつ個体差かもしれないと前置きしておくのですが、この商品の、Ecoモードの光がちらつくような気がします。

Ecoモードで長時間、細かい作業などをすると、疲れが大きい印象です。5~10分程度の使用なら良いですが、長時間の使用だとかなり目が疲れる気がします。
確かに光量そのものが少ないから目が疲れる可能性もなくはないですが……やはり、ちらつきはあるような気が個人的にはします。

特に省電力モード(EcoモードやMidモード)では安定しない印象です。
ただマックスモードなどの明るいモードだとチラつきは感じません、ですので無理に省電力化させているから安定していないのかも、と個人的に思ったりしました。

・値段が高い

 

様々な機構があるせいか、実売2000前後。
発売直後、私が買ったときは発売直後という事もあって2793円でしたが、今は2000円前後。

しかし、それでも、この値段でも高いかな、と個人的に思います。
GD-102Dが1500円前後ですので、正直選ぶならそちらの方が良いかなと思いました。

◆GD-102Dについて

 

・良かった点 おすすめ点

 

・スイッチがワンプッシュで点灯

34DDと比べての話になりますが、ワンプッシュで即点灯できるのは良い点だと思いました。

・外蓋を外せば即電池交換可能。

これも34DDと比べの話になりますが、圧倒的に電池交換は楽だと思いました。外ぶたを外せば電池にアクセスできます。

実際の使用では、頭につけたまま、外ぶたを外します。そして頭を右に傾ければ、自重で電池が滑り落ちてきます。
なので、すぐに新電池を挿入し、蓋を止めて再点灯できます。

簡単で楽です。

・エネループが使える

これは34DDと同様の機能ですが、勿論いいです。
ジェントスのラインナップには、エネループの使用が明記されていない物もありますが、これはエネループ使用可能、安心して使えます。

おすすめできないポイント 考えるべきポイント

デメリットはほぼ感じませんでした。
値段的にもいいですし、ライトのちらつきの不満もない。

わがままを言うのであれば、EcoモードとHighモードの2種類があるのですが、このEcoモードの光量をもう少し絞ってくれても良かったかなと思います。20ルーメンなど。

その分電池の寿命も延びますし、よいかな、と……ただ、ここのポイントは重箱の隅をつつく話であってデメリットという話ではありませんが。

 

・まとめ

『ヘッドライトは(個人的に)ライトの王様だ』と思っていて、とりあえず1個ライトを持って行くならヘッドライト、というくらいです。

ヘッドライトというものは装着しても両手が空いていますし、さらに、常に目線の先を照らしてくれますので、良いです。
むしろ手に持つフラッシュライトの方がサブというか、どうしても光量が必要なときに持って行く、そんな感じで思っています。

そんな私のヘッドライト選びの基準として、単3で動くことエネループ使用サブの赤色があれば尚芳(なおよし)、という3つの基準を中心に選んでいます。

そういうなかで、日本のメーカーのジェントス、基準(の大半)を満たす2種類のライトを比較しつつ記事にしました。

まとめると、どちらも一長一短ありましたが、ぱっとオススメするのであれば、やはり102Dの方でしょう。
こちらの方が無難で万人受けすると個人的に思いました。

34DDは癖があります、尖った要望に対応する物とも思えます。

尖った要望というのは、
例えば

サブの赤色LEDが欲しい、

単3と単4の互換能力があった方が良い、

3ルーメンくらいの小さな白色の光が欲しい(私のはちらつきが大きかったですが……)

などの限定条件が欲しい場合です。

それなら、選ぶ価値はあると思いますが……やはり無難なのは102Dだと個人的には思います。

これからの時代、災害に備えることも重要です、その時にヘッドライトがあればかなり心強いと思いました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次